数値に現れないもの
たった今、今シーズンのスノーボード雑誌を読み終わったところ、テスターアラタの
リポートを読んで興奮してる自分がいる、自分が手をかけたものに
命を乗せて滑らせてくれるアラタに心から敬意を表したい、最高のうれしさの反面
その責任に目がさえてしまって眠れそうもない
そのアラタと先日このシーズンのチューンについてミーティングをした今回は
全体の流れの中にあるルースでありながらとらえの早いエッジについて考察した
その結果見えてきた答えは、スキーエッジの考え方でなくサーフボードのレールの
考えで組み立てた方が理解しやすいのではというものだった
うちのテスターたちは僕も含めて全員筋金入りのサーファーなのでその表現は
サーファーのそれの方がより理解しやすいし、第一ゲンテンスティックのソールは
すでにボトムと表現した方がしっくりくるドーム形状を持つものが多く
そこにおいてはスキーのフラットな基点をベースにしたエッジの数値は意味をなさない
と思ってしまうからだ、スキー業界が作り上げた材料と製法で構築された製品であるが故
どうしてもスキーチューン用語で解説しがちなのだが、自分の中ではエッジというよりは
レールというほうがしっくりとくる、もっとも全体の形から作り上げているわけではないので
シェープというのはおこがましいし、作者に失礼なのでレールチューナーということにしている
まあそのあたりは各自の自由に言ってしまえばいいので、深く考えてはいない
本当に大切なのは数値に現れない連続した角度の変化でこれが機械的に途切れると
繋がらない場所に挙動の変化が現れるのだ、マスターシェーパーのサーフボードの
レールを見ればわかるがすべて綺麗な曲線で繋がっていてロッカーもレールもすべて
関連している、この数値に現れない連続したビベルこそがスノーサーフボードのレールに
なるのだろうと思っている、製品そのままで乗るのは本当に悲劇でダリングだけで乗るのも
そのままよりはましだがやはり厳しい、完璧にチューンされたレールとソールはスムーズで
本当に気持ちがいい滑りを感じさせてくれるものだ、これを感じられるためには滑り手にも
それなりの技量を求められるが、GENTEMSTICKをのる方々であれば多分理解していただける
と思う、少しでも多くの方にサーフスタイルスノーボードの本当の楽しさを感じていただきたいと
願っています