友遠方から来る
連休最終日、今年のGWは本当に沢山のリピーターの方々とお話ができた連休だった
もっとも腰が壊れていて遊んでいられなかったから、まじめにお店にいたわけなのだが
怪我をしてもこういう良いこともあるのだな、、、と思った次第
チューンは乗り手とのコミュニケーションがなければ成立しないと思われているが
その板が正しい答えを出せる板であれば、乗り手を正しい方向に導いてくれるものだ
だから、極端な状態でなければ良いチューンは良いスノーボードの滑走を作り上げるし
乗り手の良いスタイルを作り出すのだ
そのうえで、窓口である僕のショップで滑りの問題点を語り合えるのはチューンのさらに先
あえて言えば、滑り方のチューンを行えるのが話せることの最大の利点だと思う
一度でも一緒に滑ったことのある方においては、まず間違いないイメージが作れるのだが
そうでない方々の場合は、多くの情報をいただいてその中でイメージした滑りから
調整を行なっていくのがセオリーとなっている
板のチューンと滑りのイメージのチューンこの両方をなるべく多くの方と共有したいと
思っている、友は遠方から来る、僕に会いに来てくれた友人たちと滑りの話をしている時間は
僕のチューニングのなによりの力となる、そこから新たなアイデアも生まれてくるのだ
来シーズンにむけて新しい気持ちで板と向き合おうと思っています magicfileman
核心と基準と根拠
あるボードシェーパーに言われたことを思い出している
核心をついたもの以外に興味はない、新しいテクノロジーは使用するがそこに
とらわれることはその物の本質が見えなくなる、、という内容だった気がする
物の本質は意外と早い段階で、もしくは出来上がった時点ですでに完成している
こともある、その後はそのアレンジでしかないものだ
ある基準を考えることはとても難しく、その基準の向こう側を深く考察しないでは
存在できない、その基準がその事象の進化を妨げるようでは基準である意味がない
そう言った意味では、その基準の根拠と論証が必要不可欠なのだ
なぜこんなことを突然書き出したのか?といえば、僕の行なっている作業のなかで
基準となるものを探していたからだ、基準がありそこが基点となればはじめて
そこから進化させていくことが可能となる、そして試してみることで結果があらわれて
それの根拠を追求し再び最良の結果を考察して、実際の調整に戻るのだ
表面的な輝きやスムーズさはとても大切だが、ともすればその部分にとらわれて
本質を見失う場合もある、全体のバランスを考えながら、その根拠となる部分を
追求して核心に近づいていけるかが、僕の仕事なのだと確認できた出会いでした
明日は八幡平方面、再びMAGICWAXのテストです magicfileman
春のストラクチャーフェア
今シーズンもラストに近づいてきましたが立山が例年の倍以上の積雪と聞いて
数年ぶりに登ってみるか?とそわそわのmagicですが、今年もやります、ストラクチャーフェア
今シーズンはもう滑らないよ、もう海に帰りますといった方々に来シーズンに向けて
板のメンテナンスをするならば、せっかくですから、パウダーからザラメまで調子のいい
magicストラクチャーをお試しいただくチャンスを今年もやります
カテゴリーB,Cの各コースのチューンをご注文の方限定でmagicストラクチャーを
通常プラス¥8000のところ期間中に限り¥5000にてやらせていただきます
ぜひこの機会にmagic チューンとあわせてmagic ストラクチャーをお試しください
期間は4月から5月末までにご注文いただいた板に限ります
ただ申し訳ありませんが、チューンの予定本数を期間中に超えてしまった場合は
お受けできない場合もございますので、お早めにお願い致します
お仕事の話はこの辺りで、、、春だザラメだ昼から焼き物、ビールがうまいは、毎シーズンの
ニセコの春ですが、今年もやっぱり行きたくなってきました、仕事にかこつけて
なんとかゲッティングアウトしたいのですが、ワックスのテストもあるしチューンの打ち合わせ
もあるし、、、言い訳ですが滑りたいのが本音です
ともかく、ニセコと白馬と青森と岩手とすっかり魂取られてしまいました
いつから、海に戻れるのか、、、不安な今日この頃です笑 fileman
ダリングとビベリング
皆様、こんにちは3月後半、東京は桜が開花して春なのですが、お山はどこも雪降りまくり
今週末の青森、八甲田モデル記念キャンプはいい雪になりそうで、今から楽しみです
長期予報でもこの週末で寒気のセットは一段楽して、春が到来する模様でございますので
残り少ない冬を楽しんでください
でお題のダリングとビベリング、イングイングとなってるからには〜をやるでございますゆえ
ダリするビベルするですね、どうでもいいことすんません!
この数年スキーチューナー達が先ずやらないであろう、強めのダリングというか大丸めの
ノーズとテールのエッジがもてはやされた感がありますが、それも落ち着いてきまして
というのもその手のスノーサーフボードという括りは好きでないのですが、そういう板ですね
を触った方々がご自分で丸めまくって、ぬるぬるのズルズルにしすぎてしまって肝心の
カービングに問題が出てしまったという方が見受けられますです、はい
もう一度確認しますと、ダリングは必要のない付いてると危ないエッジの鋭角な角を
色々な道具を使ってケガなどを防止してなおかつ万が一他の人に接触したときに安全なように
加工することです、そこには滑りがどうのこうのは全く関係してきません
ビベルからフェードしていくエッジの調整とは話が違うのですね、ビベルは滑走面側からのたらしと
僕たちは呼びます、どれ位たらすかどこから垂らしていくかなどですね、このビベルのやり方で
サーフボードでいうタックしたエッジがアウトラインから内側に作られます、これは必ず現れるので
スノーボードの場合はアウトラインエッジとインエッジのダブルエッジになると僕は考えてます
ソール側においてはこのビベルをとぎれなく連続して変化させることで一つの形が作られます
これを人によってはシェープと呼ぶ方もいます、僕は調整ですね調律と呼ぶ場合もあります
それに合わせてサイドエッジの調整に入り、ライダーの好みに合わせて行きます、最後に全体を調整して
僕が一番気にする数値に現われないバランスをエッジに表現出来ているかを確認します
非常にざっとですがこんな感じの流れでチューニングが行われます、エッジは引き算ですから
後戻りはできません、どれだけの調整の範囲を残せるか?がいつも頭を悩ませる所ですし
強度が落ちてしまうほどの極端な削りはなるべく避けたいとも思っていますが、エッジに入った
傷は虫歯のように詰め物ができません、削り取るしか方法はないので、シーズン初めのやられ対策に
傷をきにしない板を用意されることをオススメします、大切なボードはハイシーズンに使いましょう
個々の乗り手に合わせた調整ほど難しいものはありません、少しずつ調整して擦り合わせていくのが
最良でしょう、そのため僕がチューンに入る前は、沢山の情報を必要とします、動画を送っていただくと
とても助かります、イメージを伝えていただくのも重要です、ひとつと同じ調整はないのがチューニングです
基点となるベーシックエッジからの調整が大切だと思っています、すべてはバランスです fileman
多分ここからが本番デス
MAGIC WAX 今期テスト販売を行いました、トップシーズンにおいては概ねパラフィン独特の
滑り感を実現できてよかったと思って居ます、簡単で持ちがいいパラフィンだけのWAX
動物系、植物系などを自分でテストしながらパラフィンの奥深さに完全に持って行かれて居ます
こう言ってはなんですがハイシーズンは大外ししなければ大概のWAXは滑ります
僕が求めているのは、独特の滑り感というか、抵抗の感じというとWAXで抵抗かよ!でしょうが
競技用ではないコントロール下にある滑り感を求めています、ようは気持ちの良い感覚ですね
ホットワックスでかけ終わりに深みのある艶がでて温度追従域が広めのWAXができたと思います
まだまだ勉強しながら、アップデートを繰り返しますのでよろしくお願い致します
さてさてお題の話に戻りますと
パウダーシーズン終わりにさしかかり、何言ってんだこのオヤジと思われましたでしょうか?
はい!その通り既にお山は終盤戦、うすらパウダーに当たれば、あなたはラッキー!
そんな季節がやってまいりました、毎シーズン頭を悩ませるストップ雪
解決策を考えてはテストなのですが、その年毎に汚れの種類が変わるので、できたと思っては
だめだ〜〜〜の繰り返し、現在ひそかに発売中のスプリングマジックも2シーズン春にテストを
行い、悪くない結果が出てますので今回販売に踏み切りましたが、この春にどんな結果が出るのか?
どきどきワクワクですよ〜〜なにしろ相手は毎シーズン素性が変化してしかも時系列で地形と
絡みながら逃げ回り、しかも天候と温度によっていきなり居なくなったり、強力に力を持ったり
と本当に妖怪とはよく言ったものだと名付けた方にエールを送りたいです
やつらの変化に合わせて僕の考え方も変わってきまして、なんとか滑らすから、なんとか掴ませない
に変わってきてます、掴ませなければ、あとは滑走技術とストラクチャーでのりきると言った考え方です
あいてはテフロンのフライパンでも掴んでくる奴らですが現在フッ素から完全に縁を切りましたので、
その問題で頭を悩ませてます、まあフッ素を林の中に振りまくよりも、ストップして苦労する方が
環境に優しそうなので、距離は短くてもヌルッと抜け出してくれるスプリングマジックのテストと
アップデートのために今シーズンも岩手と白馬、青森にでかけます、春の短い時間の中でどれだけの
テストが出来るのか?再び妖怪との戦いのシーズンです fileman
補足です、ザラメ雪に浮いた水分と汚れには効果のあるスプリングマジックですが、里が雨で高温の時
山は一見雪に見える雨の時ありますね、こういう時濡れたティッシュのようなボサ雪が乗っかります
ゴーグルが雪でなく水滴にやられる状態の時は、残念ながらスプリングマジックも効果が弱くなります
掴ませない成分が大量の水分に吸い込まれてあっというまに消えてしまうためです
その場合は生塗りの柔らかめのワックスで滑走面を保護しながら、スプリングマジックを塗ってみてください
そのままよりはもちが良くなりますもちろん春ストラクチャーは必修です、スリックタイヤとラジアルタイヤ
ぐらいの差が出ます、チューンに出される時はオールシーズン用で良いので加工しておきましょう
もっかの目標は雨雪でも滑れるワックスです、フッ素が解決策として早いのですが
フッ素を使わずどうやって水と戦うか?頭の痛い問題ですが頑張ってこの春色々と試してみます
板掴み
今年もそういう季節がやってきました、このお題は前にも書いた覚えがあるので
その続きでしょうか?
ともかく春は雪の汚れと、過剰になった表面の水分との戦いです
このところの対応策は、やはりストラクチャーで水の膜を切ることと
一般的には柔らか目のワックスをホットワックスでしたが
今は非常に硬めの汚れを拾いにくいワックスをホットワックスしています
とても塗りにくいのですが、暖かい部屋で作業すればなんとか出来るはずです
極めて低い温度の時もこのワックスで滑らせています、基本フッ素は使いません
これに液体のパラフィン系のスプレーを専用のフィニッシュマットで伸ばして
滑り込むだけです、昨シーズンの東北と北海道でガイドさんたちと自分でも試しました
結構滑ります、最後のトラバースも比較的楽に突破できます
パラフィンなので滑走面に影響も与えませんし環境にも優しいです
専用のフィニッシュマットは汚れを掻き取り吸い取る効果があるようで
気に入ってます、これとストラクチャーマシンで加工したベースマークスクレーパーで
汚れ掻き取りと細かな傷をつけて水の膜を切るそしてスプレーでぬるっと掴ませないが
今のところの対応策です
このワックスはこの春にテスト販売いたします、ご興味がございましたら
メールにてご連絡ください 商品名はねっぱり返しではそのままなので
ホワイトマジック にしました、よろしくお願いいたします fileman
白馬ライフ
このお題はもうやめてくれとARATAが言うので、続けます 笑
で白馬の2日間は最高すぎてやばかったです!
初日のバンクセッションはあいにくのパウダー土砂降りのため
まずはパウダーセッションからとなりました、午前中に散々ゲレパウを
楽しんでバンクに突入!シゲくんにもご挨拶できて今年のバンクが始まりでした
再びゲレンデに戻り名木山のベースにあるタイ料理でランチでした
これがゲレンデとは思えないほどのクヲリティでシンハービールがうますぎで
レイヤリングミーティングもスムーズでした、実際に山で活動しているARATAのレイヤリングは
参考になりましたね
開けて二日目は再びパウダー降りすぎでしかも朝から快晴です、歩いてる場合ではなく
ゲレンデアクセスのパウダーを滑りまくってからのプチバックカントリーツアーに出かけました
本当に軽く歩いただけなのに、BCの基本や約束事を勉強できてしかもドロップしたのは
ノートラックでしたから、やっぱりARATAは半端じゃないです、あとで聞きましたが
本気出したらこの日は朝から帰るまで全部ノートラックで過ごせたよと言ってました
いつかみんなでそう言う日を共有できたらと思いました
なんだかんだと最高すぎた今回の白馬、宿もロッジ基さんの晩飯がやばいぐらい最高でうますぎです
未だ泊まったことのない方は絶対のオススメですから行ってみてください
できたばかりの温泉も姫川温泉を引いていて疲れ取れまくりで良すぎです
結局最高すぎで締めた白馬です、白馬ライフ最高!と言うことですね、またすぐ行きますよ
ARATAくん、よろしくお願い致します fileman
岩手最高!
風邪をひいたの忙しいだのと言い訳だけは次々と出てくる仕事の遅い親父は
ニセコから帰って洗濯物が乾く間も無く、岩手はTAKAHASHI KOSEI のキャットツアーに
出かけてしまった、ところが世の中そうそう上手いこといくわけもなく、キャットは今シーズン
怪しそうな気配だと聞かされ、萎えそうになったが同志たちの熱い気持ちが伝わってきましたので
計画通り新幹線に乗車いたしました
この東北新幹線は実に乗り心地が良くしかも早い、あっという間の寝てられない2時間半でございました
迎えにきてくれたコウセイは相変わらずのつぶらな瞳が魅力の岩手男児だったが
本人に言わせると盛岡の遊び人として名前がかなり売れてるらしいのでその辺の検証は
次回のツアーあたりでパウダーならぬ、素敵なおねーさまをサクッと持っていくライディングを
習いに行こうと思っている
雪はどうだったかよく覚えてないがともかく柔らかかったし空いていた
何しろ土曜の午後でGPGがノートラックときますから、やられます
盛岡は本当にオシャレで、晩飯はどこの居酒屋にする?と聞くと今日はドイツ料理です
ときたもんだ、こいつ俺らよりオシャレじゃん、藤沢田舎もんでした
翌日はパックされ気味でしたが、軽く登って風裏に溜まった美味しいものを探しに行きました
登る前にローカルさんたちとお話ししましたが、第一声はパウダー飽きたな〜〜ですから
たまにはパック滑りたいらしいです、分からされます
そん感じで楽しく夜の焼肉までコンプリートして、どうも鼻炎が調子悪いな〜と
帰ってきたら発熱ダウンでした、久々の本当の風邪でした〜2日間死んだように寝て
本日復帰、お待たせしている板を2本仕上げてきました、明日も仕事だ〜〜!
週末は白馬でARATAのキャンプがあるので再び山です、頑張ります fileman
もう2月になりました
正月にのんびり気分で書き込んだのが最後で気がつけば2月になっていたというお話
ありがたいことに今シーズンもチューンのお問い合わせが途切れることなく
今に至っております、お待たせいたしてますが順次仕上げておりますので
今しばらくお待ちください、よろしくお願い致します
何しろニセコでのワックステストとチューンのミーティングと遊びのために
一週間お休みをいただくには、チューンが前倒しになり正月休み明けから
一ヶ月分の板を10日間で仕上げるというウルトラ忙しい状態に突入するしかなく
しかも当たり前だがいつもと同じ手間と仕上げを追求したため文字通り
ブログを書く暇もなく体がボロボロの状態でニセコにたどり着いたが案の定
風邪を持っていき、回復までに二日を使ってしまうという本末転倒ぶり
体が戻ってから滑り込んでスノーボードと向き合って帰ってきたわけだが
やはり山でも常識は疑ってかかれは生きていて、今回はスタンスの角度が問題と
なっていた、滑り手のレベルが上がればチューンも変化しセッティングも変わっていくのは
必然だろう、だが変わることを好まない乗り手たちは多い、常識を疑ってかかることで
自分のレベルを次のステージに持ち上げるヒントを見つけられることは多いはずだ
スタイルを真似することは大切だがその中にある見えない滑りの本質を探り出すことが
一番重要なのだと思うが皆さんはどう思われるだろうか?
シーズンで最も良い雪の期待が持てる2月となった、それぞれの山に良い雪が沢山積もることを
願っている FILEman