オリジナルシェイプという事

連休も始まったらしい朝から大雨の月曜日は工場に行くでもなく

なんとなく考え事など

お店の景色などを知ってる方はわかると思うのだが、僕の座っているところから

板がよく見えるのだ

お預かりしている GENTEMSTICK 達が目の前の壁に寄り添っている、ラックにある板は

ロッカーを主張しているようにも見える

雨音が強くなったあたりでオリジナルシェイプという前から気になっていた言葉が浮かんで来た

自分のSNSにもGENTEM風の板やそのままでは無いかと思うような板が流れてくる

最初はどうでもいい事だと思っていたが

玉井太郎が最初に描き出した、プランシェイプとして作り出したアウトラインは今持って

このテーブルの前で美しさを放っている

目の前のインポッシブルのノーズアウトラインは美しすぎてため息が出る

バラクーダとゼファーが重なってテールに向かうカーブを絶妙に主張している

マジック38のバランスはアウトラインとロッカーと不等厚の妙であるし

スピードマスターに至っては完成したという言葉が恥ずかしいほどの完璧な存在感だ

何が言いたいのか?これが全て太郎さんのオリジナルシェイプであるという驚きと

それをスノーボード界に最初に提唱したという事なのだ

一度見てしまえばそれは頭のどこかに存在するし試してみればさらに改良して行く

アイデアは無限に存在するだろう

太郎さんの前にミロビッチがWINTERSTICKを提唱し形状を作り出したことは永遠に

リスペクトされるべきだしGENTEMSTICKが存在自体に理由を求められない不変なもの

である理由なのだとやっと理解できた気がしたのだ

僕はGENTEMSTICKをクラシックスポーツカーだと理解している、マニュアルで乗り手に

技術を求める、ある意味神経質な高性能クラシックスポーツだ

ハイブリットで便利な現代の車とは全く違う価値観をもつ乗り物だと思う

おそらくスノーボードの根っこはそのあたりにあると思うしサーフィンとの

通づる部分もその辺にあるとも思う、高性能を追求する世界観はもちろん

どちらにもある、それはそれで素晴らしいし否定はしない、さらに進化して行くことは

業界としてもスポーツとしてもいいことだ

だがそれとは違う取り組みで己の技術と日々の人生観をそこに集中する生き方を追求する

乗り手達もまた賞賛されるべき道だと思う

GENTEMSTICKはそんな人達に理解されて来た板であるし始まりであったのでは

ないか?と考えた、大雨の朝であったのに低気圧が関東の前を通り過ぎて

表を見ると空気が澄んだ気持ちのいい快晴になっていた

MAGICFILEMAN