Magic Tune Blog
スノーボードチューンナップ
    1月 31, 2016

    ストラクチャー考察

    僕のチューンではストラクチャーの加工をお勧めしている、その効果はいろいろと言われているが

    一番の効果は水分の多い場合の排水性能だろうしかしハイシーズンの粉雪でも本州などの

    水分の多い雪の場合は、効果があることはあまり知られていない

    僕のテスターであるアラタなどは白馬をホームにしているので、すべての板にストラクチャーを

    加工している、もっともハイシーズンと3月以降のザラメでは加工するストラクチャー目が

    違い、その辺りは経験がものをいう、かりに目があっていても加工後の手の入れ方が大切で

    滑り心地は全く違ってくるからむずかしい、僕が思うにストラクチャーはサーフボードでいう

    コンケーブのようなもので、水の流れを集め浮力を作り出したり、よりターン性能を高めたり

    できるものだと思っている、だがサーフボードと一緒でバンピーな荒れた海面においては

    うまく機能しないこともある、その辺りがスノーボードでは広まりにくい原因かもしれない

    あとは音の問題もある、ハードパックにおいては時として独特の滑走音が出るから

    これが原因で嫌がる方もいるようだ、だがこれもシーズンに合わせた目を採用することで

    かなり軽減できるし自分の板はハイシーズンに鳴った覚えがないぐらいだ

    多少の音には代え難い滑りを体感できるので、是非一度お試しいただきたいものだ

    ありがたいことに今回のニセコ合宿でもストラクチャー加工の依頼を多く受けた

    名前はだせないが、有名な方からも依頼をいただきました、彼らは職業で滑るのでなるべく

    ストレス無く滑るものを好むようだ、まだまだ研究しなければならない課題は沢山あるが

    少しずつテスター達の答えを反映して進化させていきたいと思っている

    春のストップスノーの一つの解決策として採用してもいいと思うがこれだけで

    すべてが解決するわけではない、ワックスとエッジの関係はストラクチャーに

    繋がっている、すべてが機能してはじめて春雪の対策となる

    1月 17, 2016

    TT

    TTといえば、gentem stick のフラットキャンバーシリーズをイメージするのが

    スノーボーダーだ、その独特なアウトラインとロッカーバランスにより

    トライフィンのショートサーフボードと極めて近い操作感がある

    後ろ足の重心軸を多用する乗り方が一番あっていると思うが

    前足軸と後ろ足軸の間を繰り返し重心移動しながら前足を中心に乗ることも可能である

    荷重点を移動させながら乗ることに違いはないのだが、常に優先させるのは板の軸上に

    体重を乗せていく、いわゆる踏むという運動が非常に大切になる

    踏むというと板を蹴ってしまう人が多いので、注意が必要です

    TTモデルはとても神経質で繊細な乗り物です、いわゆるキャンバーががっちり付いた

    ひょうたん型のスノーボードから夢をみて板を手に入れ、その独特の乗り方を習得しないままですと

    傾けても曲がっていかない、滑り落ちていってしまうよくわからない、値段の高い板になってしまいます

    はじめて乗られる時には、TTでもTT snowsurf でも、ショートサーフボードで波を滑っている時の

    体重移動を確認しながら、パウダーパックの緩斜面のグルーミングバーンでしっかり練習を

    積まれることをお勧めいたします、まちがってもいきなりパウダーの斜面に入らないように

    しましょう、つまらない思いをしますから、、、

    TTは繊細な板です、チューニングによって板の性格がとても変化します

    この間も去年のタッチからほんの少し、数字に表れないぐらいの感覚で

    変更した板をテストしましたが、とてもいい感覚がありました

    本当にわずかな違いなのですが、板は正直に答えを出してくれます

    TTは板の手入れと乗り手のトレーニングの両方を求めてきます、日々のワクシングを行い

    サーフィングを続けながら、雪山の滑りをイメージすることが、次の滑りにつながるのです

    1月 10, 2016

    こういう年もあると、、

    ともかく思わせぶりではっきりしない寒気は降りそうで降りない

    降りてもすぐに北上してしまうので、雪につながらないという

    悪いパターンにはまっているみたいだ

    こういう年もあると受け入れて、その中で遊ぶしかないのだ

    波がないからとだだをこねても、無いものはないのだから

    あきらめて他のことをするしかないのがサーフィン

    であるなら、滑れる雪が少なくても、とりあえずは有るのだから

    喜んで滑るべきだろう

    雪の元はちりと水分だから、低気圧が水分を吸い上げなければ

    雪の材料はない、いくら寒気が降りていても雪は降ら無い

    ただ今シーズンは北に偏って雪は降っているが、それでも少ない

    今シーズンがこのまま行くとは思ってい無いが、期待し過ぎも

    どうかと思う感じがしてきた、滑れる雪がある場所で自分のやりかたで

    楽しむのが、今年の冬のスタイルのような気がしている

    おそらくここから追いつくのは相当大変だが、少しでも積雪が増えることを

    祈っている

    1月 2, 2016

    明けましておめでとうございます!

    曲がりながらねじれるなどと訳のわからない書き込みから気がつけば新年です

    いよいよ暖冬の気配濃厚となってきましたが諦めるにはまだ早い1月2日です

    とりあえず正月の雪は止まってしまい、この後は10日ぐらいまで

    セットがこない様子、ということで自分の板をセットしたりチューンしたり

    の新年となっております、出かけてなければ家の前は海なので当然サーフィンですが

    波は小波が軽くブレイクしている程度なので、ストレッチがわりに一時間ほどと

    いったじーさんサーフィンです

    冬が気合入ってないのは今日海に入ってわかりました、全く水が冷たくないそして

    気温も高いからグローブもいらないです、動き続けられる人なら3ミリジャージフルで

    大丈夫かもしれません、今年のエルニーニョちゃんはなかなかのツワモノで

    日本から冬を持って行ってしまった様子です、もっとも岩手から北はなんにも問題なく

    冬景色のパウパウ状態で動きさえ間違えなければ、考え方次第でサーフィンと雪山が

    両方良い状態で楽しめる夢の国に住んでいたのだと気がついたのでした

    雪が少ないので滑りにいったら良い滑りがしたいのはみんなの願いですね

    そこで大切なのは滑る前と滑った後のブラッシングです、滑る前は余分なワックスを

    取り除き、滑った後は汚れたワックスを掻き出してソールをクリーンにして

    良い状態に保つためにとても大切な手入れですね

    オススメはカシワックスのこのブラシがオススメです、適度な重さと何より

    有りそうで見つからないこの毛足と毛の太さと密度です、特にブラスはワイヤーが

    とても細かくて良い状態のストラクチャーをソールに残せます

    仕上げの馬毛は柔らかいのですが密度が高いのでより仕上がりが綺麗です

    IMG_3406 IMG_3405 IMG_3410

     

     

    商品はこんな感じです、カシワックスさんが一つ一つ手作業で面取りをして、掴みやすく手の当たりを

    柔らかくしてくれています、僕も作業で愛用していますぜひお試しください

    今年もよろしくお願いいたします

    12月 22, 2015

    曲がりながらねじれる

    なんのこっちゃ?と思うか?そうなんだよと思うかはあなた次第

    雪面に刺さり沈みながら走り氷を切り裂いていく箱状の金属を想像する

    実際には箱ではないのだが、外から見ると箱に見える

    エッジという金属の働きを想像してみてほしい、板のたわみに追従しながら

    ねじれの始まりを作り、それを板に伝えながら、テールに向かって連続した

    変化するカーブを作り出していく

    大きな荷重がかかれば、コアの方向に凹むこともありながら、デッキに向かって

    ソールと違う動きをすることもある

    大変な仕事をこなしている金属のラインなのだが、滑りだしてしまえば

    意外とそのことは忘れられがちだ

    エッジの表面もエッジの際もその形状も変化し変形することで機能している

    板とエッジと対峙する時いつもそのエッジが雪の中で動き続けることを

    想像して、整えている

    雪は遅いが、必ずくる、最高の瞬間を待ちながら、今日も板と話をしていた

    終わりのないエッジと板との対話、ねじれが頭から離れ無い、その瞬間を

    見てみたい

    12月 13, 2015

    とりあえず雪は一休み

    今週の雨と気持ち悪いほどの気温の変化は1日で10度以上半袖からダウンまでの変わりよう

    だった、もちろん雪は北の大地を除けば、ほとんど一度固まったはずだ、だが落胆することは

    無い、むしろこの辺りで一度固まって、次の降雪で積もる方が良い状態になるはずだ

    自然界は隠と陽で成り立つのだから、降れば止み、止めば降る、一度にドカ雪が来れば

    しばらくは降らないそういうものだ、降りすぎて災害級になることもあるが、長いスパンで

    見てみればやはり辻褄を合わせてくるそれが自然というもの

    17日あたりからの寒気はおそらく雪をともない降雪が期待できるしそのあとも

    周期的に寒気はやってくる、雪が降らないスキー場が開かないと面白おかしく騒ぐ

    新聞やその他のニュースがあるが、彼らは人不幸は何とか?の連中だから

    降ったら降ったで何にも言わない喋らない書かないまったく迷惑な話だと思う

    たしかにこのシーズンは少しおかしい気候だがそれは夏から続いていてサーファーなら

    台風の進路と低気圧の動きそして砂の動きは風と潮の流れで決まることなどから

    すべてはつながり連動していることを知っているから、いまさら驚きはしないが

    今シーズンの冬のパターンを知りたいと思っているのは僕も一緒で、脈絡はないが

    降雪が北に偏るのでは?と読んでいる、なにを根拠にといわれれば何となくとしか

    答えが無い、ただシーズン頭からの振り方と寒気の流れ方からそう思っただけだから

    まあ年末に何だったんだろうねあの雪の無い騒ぎはさ〜〜となることを祈りつつ

    次の寒気の動きを観察してみましょう

     

    11月 28, 2015

    進化は止まらない

    基本に戻ろうと思えば思うほど一つ一つの作業の中にあるまだ手をつけていなかった

    部分が見えて来る

    ソールもエッジも終わりはない追求だ、どこまでやればやり過ぎか?足りないか?

    そう思いながら今日もエッジとソールを見つめ続けた

    工場に出かける前に、SNOWSURFを見て、頭を雪のイメージに切り替えて

    向かった作業の続きで一気に雪の中を滑っていた

    妄想かもしれないがそこをイメージしないで板はさわれない、今日も新しいことが

    見えたそれは直接滑り手に伝わるかはわからないが、伝わると信じて作業する

    整えたソールとエッジは気持ち良くスムーズな感触を持っている

    これが雪の中で乗り手にどんな感動を与えてくれるのか、それは

    乗った人だけが感じることなのだろう、ともかく早く雪に乗り板を滑らしたい

    11月 27, 2015

    塗り物と溶かし物

    自分も遥か昔、スキーに出かけると塗っていたのは、溶剤で柔らかくしてある

    カーワックスのようなワックスか銀パラと呼ばれた固形ワックスだった

    これでも十分に滑った気がしたし、その程度の滑りだったのかもしれ無いが

    ソールに雪がつかなければいいのじゃ無いか?的な相当適当な考えで滑っていた気がする

    その頃にアイロンでワックスを溶かしてソールにぬる人はレーサーなどの限られた人たちの

    行為でましてや溶かして塗り伸ばすことの意味など解るはずもなかった

    シンタードベースが開発されたのはその後しばらくたってからだった記憶なので

    溶かす意味がなかったのかもしれ無い

    で近頃ここ数◯年、スノーボードの業界に居るわけだが、ホットワックス神話は相変わらずで

    今も変わらず自分もそう信じているのだが、昔の自分がそうであったように塗り物も根強く

    売られているしもしかすると塗り物の方がよく売れているかもしれ無いという感じがしている

    家でも現場でもゴミは出無いし、簡単で短時間に塗れてしかも結構滑るとなれば

    受けるのは当然で、お家の床をツルツルにして家族に嫌な顔をされることも無いし

    冬に寒いベランダで1時間もアイロンとスクレーパーとブラシと格闘しながら魂いれる

    ことも無いわけだ、ましてやそれを最低3回は繰り返すのですなどとボード屋のオヤジに

    言われた日には、お前たちは毎日それしかやって無いからいいよな〜〜と言いたくもなる

    だからここ数年はある程度のベース作りはお勧めするが、それ以上の盲信的な繰り返し作業は

    お勧めして無い効率のいい滑走面のケバ取りとワックスの浸透が期待できれば

    それ以上の作業は必要無いと思っている、その後シーズン中は雪の変わり目でホットワックス

    するぐらいで、日々ブラッシングと生塗りの固形ワックスで滑り続けている

    これで十分滑るし、帰ってきてからのブラシで滑走面はさらに育つからいい状態が

    続きます、ただブラシはとても重要で細かいファインスチールか毛足が長めの真鍮がお勧めで

    滑走面に細かいキズのような状態を作ることで、ケバをさらに取り去りゴミも取り除き

    ワックスの定着も良くなるので滑りが良くなるというわけです

    さらに仕上げに獣毛系のブラシで仕上げると輝きもでて自分自身も納得の仕上がりになり

    明日の滑りを妄想できます(笑)

    この2種類のブラシを使いながらハイシーズンを滑り、シーズン後半は固めのカッパーの

    ブラシで滑らせています、塗る固形ワックスは基本的に一種類です

    この生塗り固形ワックスも凝り出すとあれが入ってるこれが混ざってると始まりますが

    大きく外さなければ信頼しているブランドのもので大丈夫です

    僕はKASHI waxの丸い生塗りでここ数年過ごしてますが一度も外してませんから

    信頼できると思ってます

    ともかく下手に高いワックスを塗るよりも、日々のブラシをサボらずやりましょう

    必ず滑りますよ〜〜〜!  雪も降ったしもう少しの我慢ですね、人工雪に焦っていくと

    ソール傷だらけになりますから、ご注意を!

     

    11月 23, 2015

    基本

    色々とアイデアもありつつ、意見も好みも感想も感覚も個人の嗜好が色濃く出てくるのが

    WAX、スキー業界では摩訶不思議な迷宮に入り込むチューナーやレーサーが昔から数多く

    出てくる危ない世界

    自分自身も入り込んでは出て、気がつけば入信していたりとなんか宗教みたいな世界観なのだ

    ここ数年はKASHI wax に惚れ込んで使い続けている、そんなに滑るんだ!とお思いの方には

    申し訳ないが、同じぐらい滑るWAXは残念ながら存在するし状況によっては負けることもある

    しかし僕がKASHIを好む理由の一つはグラファイトソールも透明なシンタードも深いツヤをもった

    とても綺麗な仕上がりに上がることがまず一つ

    そして雪の温度変化に追従してWAX の硬度が変化してアベレージで滑る温度域を広げていることだ

    つまり簡単な作業でアベレージの滑りを手に入れることができるということ、これはWAXにあまり

    時間をさけない人にはとても便利な特徴だと思う

    誤解しないで欲しいのだがKASHI wax はとても滑ります、普通の感覚でいえばすげー滑る!の

    領域だと思うのだが、人それぞれの感覚があるので控えめに書いています

    そしてここのところ添加物が多くなってきているが元々はパラフィンだけの金属無しフッ素無し

    触媒無しが好きだから惚れ込んだ部分もあった、だからあえて今シーズンは基本に立ち戻り

    パラフィンワックスで仕上げてなるべく添加剤は使わずに仕上げるベース作りに集中している

    すべての名チューナーに共通していることは、奇をてらわず基本に忠実に丁寧に仕事をしている

    ことだ、やはりそこが一番大切で重要で外してはならないところなんだと思う

    日々の忙しさの中で迷いが出そうになるときは、必ず基本に戻り心をクリヤーして一からやり直す

    それはマシンの掃除からかもしれないし、床の掃除かもしれないファイルを掃除して綺麗に並べ

    板を前に気持ちを集中させるのだ

    明日は連休明けの定休日だが、工場で板に向かう気持ちが高まってきた、楽しみだ

    WAX の基本はホットワックスとブラシとスクレープにつきるこれ以上もないしこれ以下も無い

    僕はそう思っている

    11月 16, 2015

    進化する、、

    今日も1日TUNEに没頭いささか疲れ気味で、目がよく見えないこの時間に細かい字は過酷だな

    で本日も板とお話しはつきないようで、視点を変えてみるといいかもよ、、とTTが囁いた気がした

    さっそく閃いて床に置きながら眺めることしばし、、頭の中に電球がパチッとついた

    そうだよな〜〜新しいことに気がついた時の嬉しさと面白さワクワクする感じはいつも最高に

    上がりますね、よりシンプルに連続して変化する状態に追従する形が見えるかも

    この冬が楽しみになってきました、まずは自分の板でテストですが、エッセンスは採用しつつ

    さらに進化していきます    MAGIC TUNE

     

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