没頭

今日も一日中工房でチューンをしていた、ほとんど話もせず、只々板と向き合う

集中している時間は飯の時間も忘れるほどで体に悪いからきっちりと食べようと

思うのだが、始まってしまうと止められない性格なのでこればかりはしょうがない

集中が途切れずに作業に没頭できる時間はとても気持ちよくて

気が付けば動けなくなっていることもある、もうほとんど変な人になっているわけで

板と向き合うとはそういうものだと思っているから、他の仕事をこなしながら

作業できる多彩な人たちを羨ましくも思う、僕もそういう風に上手くやれればいいのだろうけど

多分できない、集中が途切れるとそこから復旧するのに時間が掛かってしまう

多分心が子供なんだろうと思う、大人はもっと上手くやるはずだから

皆様からお預かりした板と向き合って触りながら没頭できるこの時間はなにより面白い

その方の滑りをイメージして削りだす、少し疲れたら海に戻ってリセットするのだ

雪の便りが届きだした、このそわそわ感も良いものだ、明日も工房で板達がまっている