大晦日、今年もお世話になりました!

すっかりフルフル詐欺になってしまった、今シーズン前半戦

寒気が降りてこれない状態が続いた後に南岸低気圧が秋のような

通りかたでそのあとの冬型が弱めで短めなので長野、群馬方面があまり

よろしくない、東北と北海道はなんとかなっていますが例年よりトーンダウンな

年内まででした、まあこれを秋がずれ込んだと前向きに考えて、この後に

がっちり冬がやってくると期待してますが、、あまり大きいことは言えなくなってきた

ともかく全国のスキー場が全面OPEN!! という嬉しいお知らせができる強い冬型を

切望しております、祈ってます!

親父は12月は1日も休まず、正確には太郎くんのパーティーで1.5日休んだ以外は

全てチューンと納品でお仕事でございました、嘘つきました早朝に2時間サーフして後悔とか

板の受け取りで2時間釣りしたら仕事詰まって後悔とか、いろいろとありました

ですが毎日仕事だったのはここ数年で久しぶりでした

せっかくお問い合わせいただいたのに納期が間に合わないのでお断りした方々の

人数も数知れず、ここ数年で一番多かったです、申し訳ありませんでした

これに懲りずにお問い合わせくださいませ

というわけで本日大晦日でございますが、チューンの作業を続けています

手が遅い、納得いかないとやり直す、新品の板の入荷遅れなどさまざまな要因が

重なった結果なのですが、来シーズンは受付できる本数の上限を決めようかなとも

考えています、やはり1本にかかれる時間をしっかりとりたい事が一番の理由です

まだ納めさせていただいてない新品の板、チューン以来の板たちが多数作業待ちに

なっています、年内に納めさせていただけなかった方々には本当に申し訳ないと

思っています、年明け元旦からも仕事始めますので是非ご理解いただき暖かく

見守っていただければと願っております

折しも今回のDIGinMAGAZINEはMAGIC BOARDがテーマでした

サーフボードは全ての板がカスタムオーダーされているように理解されてますが

実はかなりの部分でマスターシェイプの派生であることが多いです

本当の意味でのプロトタイプはテストモデルとして作られライダーやシェイパーが

テストしていますがそれが市中に出回ることはあまりないと言われています

有名なシェイパーがあるときにmagicボードを作り出せるロッカーを手に入れる時があります

この時がそのシェイパーのmagicボードの作られる確率の高くなる時です

ではその他のシェイパーはだめなのか?というとそのようなことは全くなくて

それぞれのシェイパーはアベレージ以上の性能を削り出しています

ですのでサーフボードにおけるmagicボードは乗り手の技量、フィジカル、バランス、

ブランクスの出来、など様々な要因が重なり合って生まれ出るものだと理解しています

そしてこれは私がメンターと仰ぐジェリーロペスがDIGinMAGAZINEに寄稿していた

なかの言葉ですが、magicボードにはある種のマナ(ハワイにおける気のようなもの)

が必ずある、だから乗った瞬間に理解できるし、そのマナは受け継がれていくのだ

といった内容のことが書かれていました、私もスノーボードにマナが宿るようにと

願って削っています

スノーボードは工業製品ですサーフボードもやはり工業製品ですですが

乗り手が使用しないときに佇む姿は芸術品だと思っています、なかでもスノーボードは

プレス型というマスタープラグが存在しほぼ決まった形に作られるのでカスタムオーダー

という考え方は今までありませんでした、スキーがそうであるようにチューニングが

その範疇だと考えられてきました、しかし将来的にコストを考えずに型を作ることが

できるようになれば、プロトタイプもテストもレスポンスが良くなって行くのではと

思っていますがまだ時間がかかりそうですね、実現すれば全てのパートでオーダーが

可能となりますが、いまのところかなりのコストがかかると考えられます

現在市場で流通する高品質のスノーボードの場合は

その造形の中に存在する歪み、ずれ、フレックス、コンベックス

などをチェックして整えてさらにリリースするソールとボトム形状

機能するエッジを削り出すことがチューニングのスタンダードな流れです

エッジの表面を流れ、削られていく氷の粒をイメージしながら整えるエッジ

シェイプはとても神経を使いますが、楽しい作業です

長くなってしまいました、今年もお世話になりました、明日元日から大雪になりますように!

良いお年をお迎えください!

MAGICFILEMAN