Magic Tune Blog
スノーボードチューンナップ
    8月 16, 2020

    どこかおかしい夏

    連日の猛暑と灼熱の太陽は夏らしく嬉しい反面、この夏はどことなく

    変な感じだ、コロナ騒ぎで動きが制限されているようで、されてないような

    なんとも掴み所のない心が解放されない雰囲気が続いているのもあるが

    この時点で夏らしい台風からのスウェルが湘南に全くと言っていいぐらい

    届いていないのだ、異常な長さの梅雨の期間をふくめるとこの半年間にまともな

    波は2〜3日間だけだった気がしている、完全におかしい気象状態と言っていい

    コロナ自粛で波まで自粛してしまったわけではないだろうが、次の冬と雪まで

    自粛しないで欲しいと願っている、波はともかく暑い夏の次の冬は大雪と決まっているので

    この冬の雪が記録的に降ることを心から願っている

    お盆休みでチューンもお休みいただいているが、休み明けからはエアコンのおかげで

    少し快適になった作業場で引き続きシェープの日々が冬まで続く

    この歳になると昨シーズンうっかり怪我した左足が戻っても、それを庇うのか

    あちらこちらが不調を訴えてくるから、無理せず頑張っていこうと思う

    話変わるが GENTEMSTICK総師 玉井太郎 がバインディングレスについて

    言及していたが、バインディングがないことをスノーサーフという訳ではない

    スノーサーフはスタイルなのだというようなことが書かれていた

    僕も同じ意見なのだが、バインディングレスこそがスノーサーフとしてしまうと

    サーフィンをまねた動きとスタイルはすべてスノーサーフになってしまうことと

    同意義になる、このことは僕が一番抵抗した部分であり、スノーボードとしての

    誇りとプライドはやはり今の主流である板、ブーツ、バインの組み合わせから

    作り出される滑走技術だと理解しているし、そうでなくてはならない

    だが僕がスノーボードの悲劇というくだりで言いたかったことは

    とても簡単に誰もがいわゆる滑走であれば短時間で手に入るようになった反面

    その本質を見極め感じることが、難しくなってしまったことで、結果本来の滑走技術の

    習得に時間がかかるひとが増えているのでは?という危惧から出た言葉だったから

    誤解をされた方がいたのならばお詫びしたい

    ともかく、この素晴らしい冬の芸術的な遊びであるスノーボードが得体の知れない

    ウイルスが作り出す、非常にねじ曲げられた世相と精神状態に負けずに

    再び白い山の中で自由を謳歌できることを願っています

    特別な夏も特別な冬も僕たちにはいらない、ただ幸せな綺麗な海と波、静寂の中にある

    美しい雪山と自由な世界を願っているだけなのだから

    MAGICFILEMAN

    7月 22, 2020

    POWDER STICK by GENTEMSTICK

    面白い板がGENTEMSTICKから発売されました

    コロナ前の東北でほんの数メーター乗っかってみましたが乗り込んではいないので

    乗り味は?と聞かれてもはっきりと答えられません、雪板マスターのGENTEM YUSAくんによると

    速く自由で、このPOWDER PLATESの効果で板の操作性が格段に上がっているとのことです

    個人的にはエッジがないということが一番大きな関心事ですね、アウトラインのリシェイプが

    可能であることもそうですが、一番抵抗の多い金属のエッジが存在しないこと、ソールがポリエチレン

    ではなくバンブーに塗装であることなどからいままで苦手としていた雪質などでの走りの良さ

    が期待できるのではと思っています

    もちろんパキパキのパックやアイシーなバーンでは乗るものではないと思いますから

    人の少ないゲレンデでソーシャルディスタンス笑を保ちつつ、朝一の10センチパウダー

    なんて感じが一番似合う感じでしょうか、いずれにしても余裕のある趣味人だったら

    わかるよね的板なのだと理解してます

    ただ乗り込んでみないと解らないのですが、ひょっとすると相当な戦闘力が有る気もしてます

    誤解をされるのであまり言わないのですが、

    常々スノーボードの悲劇は板にバインで足を固定したことだと思うのです

    それはまたスノーボード発展の大きな力となり全ての雪質と斜面での滑走を可能にしました

    その代わり失われたものもあり、板に乗り続ける、軸に乗るという

    概念が忘れられる元ともなりました、サーフボードに滑り止めのワックスが必要なように

    必要最低限の固定により滑走を可能としたこのPOWDERSTICKは

    雪板ともスノースケートとも違うスノーサーフボードの原点に位置する

    ミロビッチが提唱したスノーサーフィン観を現代の技術で再び蘇らせた

    ものだと僕は理解しました、緊急用にバインも取り付け可能ですが、フリーソールで遊べる

    範囲で楽しまれることをお勧めいたします

    楽しみすぎて次の冬が待ちきれません、バインの呪縛から解き放たれたときに

    何を感じるかは?あなたの感性が答えてくれるでしょう

    MAGIC FILEMAN

    変わらない物、変わりゆく物

    ブログも丸3ヶ月のお休みでした

    このコロナと言われる伝染病は、風邪のようでありながら

    インフルエンザなどの流行時にもあったであろう人の心の中の

    弱さを隠すことなく、また頑張って生きていくことが難しいかのように

    目に見えるもの、聞こえてくる情報らしきもののすべてが同じ方向を

    向かなければならないというような誰かの方策ではないか?

    と思うほどの速さで病自体ではなく予防策が伝播し実行されました

    しかも嫌がればマスクでそれがバレるという実に上手いやり方だな

    と思いました効果があるのであればいいのですが物によっては疑わしいし

    着用することが目的みたいに思えて素直にし続けられない自分でした

    実際に自分の近しい人で罹患した人間はいないし

    政府発表では毎日感染者数は増えているのだが、どこまで深刻な状況なのか

    もあわせて伝えていただきたいと思う、脅されてばかりで怯えて生活することで

    人間の生きる力は弱くなってしまう、どこにも出かけられず遊ばずに行動範囲が

    分断されることで、他人を疑って動くようになり、他の地域からの移動を

    嫌がるようになる、その精神的に不安定な状態に何か重大ななにかが

    入り込みやすくなっていくのではと心配しています

    僕たちサーファー、スノーボーダーは普通の生活を営みながら、海や雪山から

    自然の波動を受け取ることで、目覚め精神的に安定しリセットされて

    再び社会生活に戻れるのです、新しい生活様式とやらで変わることはあると思いますが

    僕たちの生き方、生活の形は基本的に変わらないのです、自然と共存して生活していく

    愛を持って人と向き合うこと、これが根本ではと思います

    POWDER STICKについて書こうと思っていましたが、変な流れで言葉が出てきてしまい

    この後に続きます

    MAGICFILEMAN

    4月 28, 2020

    edge shapingとtuneの考え方

    お久しぶりです、ウイルス騒ぎで世の中がちょっとささくれ立ってますね

    いつもでしたら楽しい連休で忙しくも嬉しい悲鳴な1週間なはずなのですが

    まあ今が耐えどきでしょうか?サーフィンとスノーボードに人生かけてしまった

    身としましては、サーフィンとパチンコ一緒にされるのは如何なものかと

    思います、誤解されると嫌なのでコメントはこれ以上いたしません

    さて足の怪我はすっかり良くなり軽く走れるぐらいになりましたがマスクして

    走るの嫌なので、室内でトレーニングの日々です

    と言ってもトレーニングは1時間もすれば終わってしまうのからはっきり言って

    暇です!!持て余してますね、連休明けにはマシンの調整などを開始しようと

    思ってますが、どうなるのでしょう?

    なので、僕なりのtuneの考え方をアップデートされた部分なども交えて

    書いてみたいと思います

    スノーボードの多くは、寄木された木材のコアと呼ばれる精密に設計された

    木製のシートのような物をグラスファイバーと樹脂を使ってサンドイッチ状に

    プレスされ作られます、その正常過程で金属エッジやソールなどの部材が

    一緒にプレスされて出来上がりますなので、一見、四角い金属の棒に見える

    エッジもコアとソールとサイドウオールに挟まれて固定されています

    なので実際は板の中心に向かって足のようなものが生えているのです

    だからフルに体重を乗せて板を立てたカービングでもエッジがもげてしまったり

    しないのですね、構造編はこの辺にして考え方などを、、、

    ぼくがエッジを調整するときは、常に動き続け変化し続けるエッジの形状変化を

    イメージしています、金属と樹脂の複合材ですから非線形的変化であろうと

    推測して考えていきます、通常ロッカーやソール形状にあわせてエッジの角度が

    形成されていますがプレス後のコアの変形などでかなりの個体差があるものですから

    まずは状態の計測からはじめます、この時に国産の正確に作られた板であれば

    エッジを削り出していく設計も考えやすいのですが、輸入ものなどでかなり精度が

    出てないものもあります、輸入物はその方が多いかもしれません

    なので考えているシェープ形状を追いかけながら修正していく作業となります

    これがなかなかやっかいです、まず左右の狂いや、途中の凹みなどあらゆる機械加工の

    狂いが出てきていますから、これをスキーであればフラットを基準にソールごと

    削り込めば基点が作れますが、スノーボードは最初からフラットで作られている

    板の方が少ないので、ソール形状から考えてエッジを削らなければならないのです

    ですので、基本はフリーハンドになるのですがフルハンドには限界があるので

    マシンを使って修正をしながら目的とするエッジ形状に近づけていくということなのです

    滑走状態にある板は常にたわみ続けねじれ、さらに横方向にも船底形に変形しています

    この状態をイメージしつつ理想のエッジのかかり具合と滑り感を追求していくのが

    僕の思うtuningといわれる作業です、ベースエッジとサイドエッジの可変するヴィベル

    を削り出し、生きたエッジを作り出し、最適化された最低限のダリングを施し

    できうる限り毛羽を取りさりソールに最適なマークを作り、仕上げられた板は

    本当に気持ちよく滑りターンします、それを皆さんに味わって感じていただくことが

    僕の仕事だと理解しています

    もちろんワックスも大切ですがまずはソールの仕上げ方とエッジありきだと思っています

    最週工程でワックスの仕上げを行いますがソールの下作業が完璧でないとどんなに

    高価なワックスを使用しても意味がありません

    ソールの修理はリペアやメンテナンスと言われる作業の範疇でチューン前の最初の

    作業として当たり前の工程です、すべての工程は最後のブラシまで関連して繋がって

    いくものです、チューナーそれぞれの考え方があると思いますし僕のやり方も日々

    毎年アップデートされていきます

    最後に僕のチューンは様々なチューナーのやり方にサーファーとしてのサーフボードの

    シェープ理論を組み合わせたものです、雪山でサーフィンをイメージして滑りたい

    方々に喜んでいただけることが最高の喜びなのです

    MAGICFILEMAN

     

    4月 18, 2020

    何を考えるときなのか

    前回のブログから約10日がすぎた

    いい方向に向かうかと思われたが

    事態は悪い方向に向かっている気がしている

    この正体不明のウイルスとの戦いはなにが問題なのか?

    ぼくは専門家ではないので聞きかじったことしかわからないが

    まず相手が最初はインフルエンザのような多分に油断させる

    かたちで近づいてきたこと、そして感染してもしばらく気がつかないこと

    発症すると一気に容体が悪くなる場合と軽いまま回復することもある

    この全てが対策が後手にまわり初動が遅れた原因なのだろう

    つまり全人類が油断していたのだ

    こうなってしまった今、僕たちにできることはできる限り

    行動をしないことだけだウイルスは自分で行動できない

    今の所それだけが奴らの弱点なのだから

    全世界の活動停止がこれほど長い時間に渡って続いたことは

    かつてないのではないか?

    全てを手に入れたと自惚れていた人類に地球が警告を発したのかも

    しれない、今ならまだ間に合うと考え直させたのかもしれない

    街から人が消え、大気が浄化され、動物たちが本来の姿に戻ろうと

    している、シェルターの中に避難している僕たちはこの時間に

    たまっていた本を読み、ゆっくりと音楽を聴き、愛を語り

    部屋の中でできるエクササイズを楽しみ、自分と向き合い

    隣人たちのことを優先して考える時間として使ってみる

    のもいいかもしれない

    商売を仕事を自分の1番の目的として生きてきた人は多いと思う

    だが僕たちサーファー、スノーボーダーたちはそれよりも大切なものが

    あることを知っている、自然と共存しかけがえのない地球を守り

    生きていくこと、あるがままの自然の中に学びがあることを

    動き続けてきた人がいきなり立ち止まるのは辛いものだ

    しかし長い人生の中でそうないであろうこの与えられた

    時間に何を考え、何を思うのか?

    人を妬み、恨み、怒り攻撃しても何もいいことはないし

    それはいずれ自分に帰ってくる

    どう行動すればいいか?愛を持って誠実に考えて答えを出しましょう

    今でなければならないのか?今我慢はできないか?人に迷惑をかけないと言うことは?

    そんなことを考えて、ここしばらくの時間を静かに過ごし楽しみましょう!

    個人的には怪我の回復が順調すぎて、動きたい自分を抑えるのが大変です笑

    まだしばらく休業状態が続きそうです収束したら動けるように

    心と身体の健康を維持しましょうね!チューンのご相談はお電話にて個別に

    対応させていただいてます、よろしくお願いいたします

    MAGICFILEMAN

    4月 9, 2020

    うまくやっていく

    うまくやっていく

    捉え方によっては、ずる賢く聞こえ

    仲のいい平和な感覚に聞こえもする

    非常事態宣言

    外に出てもいいし交通機関もなにも問題ない

    会社は自粛要請だけど営業してもいい

    急用以外は外に出ないでほしい

    人と2メートル離れて話しましょう

    ものすごく曖昧な規制ではない要請

    散歩はいいけど仕事は家で

    息を止めて液晶のタイムラインを眺めている

    その繰り返しの毎日

    ちょっと疲れましたね

    僕たちサーファー、スノーボーダー達は自然と向き合うことで

    すり抜け方や戦い方、諦めるタイミングなどを学んできた

    だから、その行動はそれぞれの生活の中でうまくやっていく

    ことができると信じている、仕事も立場も経済的なものもすべて人それぞれ

    一つの枠には収められない、規制ではない要請

    他人の目が気になるし、同調圧力も感じる気がする

    だけれども自分にできることはいつもと同じ

    少しだけシリアスに構えて

    人に迷惑をかけないように努力する

    人に嫌な気分を与えないように行動する

    自分ができうる限りの努力をする

    静かに厳かに僕たちは自然から学んだ行動ができる

    うまくやっていけるはず

    ウイルスが強いものだと認めてそれにたいして

    できる限りの防御を行い活動を止めないこと

    治療法のない強烈なインフルエンザが流行っていると

    考えれば行動の仕方も見えてくる

    今はこのセットをやり過ごし、カレントが収まるのを

    待つしか方法はない

    なかなか明るい気分にはなれないが、免疫力は笑いと明るい気持ちが

    大切らしい、自分はこれといって新しい営業もないしいつもと変わらない

    いつも通りにお店に出て、お客さんと話をしたりしてます

    マスクはしてますが、、、

    ここ2週間は基本、家にいましょう Stay at Home !

    やろうか?迷いましたがK2TTブーツのサイズ確認を

    来週4月11日から19日まで鵠沼の店舗にて行います

    アルコール消毒と手洗いマスク着用で行います

    不特定の方が来店されますと、トラックが追えなくなりますので

    メールもしくはお電話にて連絡いただいた方のみの対応とさせていただきます

    mt@equip.co.jp     0466-21-6699

    までよろしくお願いいたします

     

     

    4月 3, 2020

    ストラクチャーフェアのお知らせです

    本来であれば、最高のスプリングシーズンに突入のタイミングである

    この時期ですが、外出自粛ムードでいまいち盛り上がれない

    今シーズンとなっております

    そんなこの春ですが、シーズンアウトしていらっしゃる方々も多いと思いまして

    昨シーズンよりも1ヶ月早くストラクチャー早割フェアを受付開始いたします

    受付期間 5月末までに申し込まれた方対象、ストラクチャー加工はソールを削りながら

    ベースマークを付けていきますので、チューンナップが同時に必要となります

    また、チューン無しでは性能が十分に出ませんのでカテゴリーBもしくは Cの各チューン

    と合わせてお申し込みください

    フェアプライス

    ミッド(雪質オールラウンド) ¥8000 →¥5000

    ハード(雪質春雪) ¥8000→¥5000

    ファイン(トップシーズン、パウダーなど一番細かい目)¥10000→¥7000

    すべて税別、と大変お得になっております

    年々ストラクチャーの需要が高まっています

    やはりあらゆる雪質に温度帯の滑走において広く対応できること

    ターンの自由度が保たれることが理解されてきたと思っています

    一昔前まではアルペンやクロスの選手が加工するものという認識が

    強かったストラクチャーですが、ベースマークの研究が進んで

    スノーサーフライディングのような低速域の滑りにおいても

    ストップスノーなどの雪質の変化の追従性が高まり、快適な滑走状態の

    範囲が広がるなどのメリットがライダー達からも報告されています

    ぜひこの機会にお試しください、よろしくお願いいたします

    MAGICFILEMAN

     

     

     

    3月 30, 2020

    考察

    何しろ、リハビリとトレーニング、読書と映画鑑賞、ときおり、、、

    仕事 笑 の毎日、試したいアイデアは山ほどだが、身体がまだ待ってくれ

    とチューンをさせてくれない。笑

    と言う事なので、歴史物からサスペンス、雑多に読み漁って

    primeビデオで邦画にも詳しくなり、老眼が進んだ気がする、、、

    GENTEM BOOK の考察だった。

    最初からスノーサーフィンだったについては、始まりの本質が

    違っていた、雪の上でサーフィンをやってみたいと思う人と

    スケートボードをやってみたい、スキーのように滑ってみたい、

    この人間たちが同時多発的に雪の上で滑りだしたのだから、

    その発祥は直ちに不明となった。

    つまり、ミロビッチの雪板的フリーソールとスキーブーツから

    発展したバインディングといわれる固定金具が、同じ滑走感覚を

    共有するまでに時間が必要だったのか、もしくはどちらが妥協したのか

    おそらくその両方だったのだろう、どちらのアプローチも今に至っては

    主流ではなくなり、いまだにブーツもバインディングも進化と開発を

    繰り返している。

    もし、今後バインディングフリーつまり雪板的なものが主流になるとすれば

    ピステは捨てられるだろう、だがスキー場を利用してピステを滑るという

    とても快適な環境が整っている現在、それを捨てるのはとても勇気がいる事だ

    話はそれるが、雪に密度の違いが現れるように実はサーフィンの波にも密度の

    ようなものがある、それは科学的に計測されているものでは無いが

    塩分の濃さの違いからか、風が作る水の動きで起こるのか?

    僕は科学者では無いのでわからない。

    だが、サーファーが波を滑るときの感覚を追いかけると密度的に考えれば

    雪が多くの空気を含んだ状態つまりパウダースノーを滑る感覚が一番近いと考えられる。

    だが水は雪に比べて圧倒的に粘性が高く、表面張力も働いているから、

    雪のあらゆる相と類似点が見つけられるのだろう。

    たとえば春の一瞬に現れるズブズブのザラメなどは、オンショアの波によく似た

    滑走感覚を作り出してくれるし、良く滑るパックされたパウダースノーは

    風が綺麗に整えてくれた波に似た滑走感がある。

    つまり雪の状態はどうあれミロビッチの提唱したスノーサーフィン的アプローチであれば

    その道具がいかに進化(もしくは退化)したとしても

    その本質はスノーサーフィンであることに違いない

    大切なのはどのような感覚を求めていたのか?である。

    玉井太朗がGENTEMSTICKのシェイプを考えた時にサーフィンを

    愛好する彼のことだから、その感覚をデザインに融合させようと

    したことは容易に想像できる。

    最初にアプローチがあり感覚を求めた結果、生まれたシェイプデザインが

    T.Tだと言うことなのだ、おそらく今後バインディングフリーもしくは

    バインディングレスもスノーサーフライディングの1カテゴリーとして

    進化していくと思われるが、そのフィールドは限定的で主流となることは

    ないと思われる。

    しかし、その魅力的な滑走感覚はまさにミロビッチの提唱したものであり

    波の中でのサーフィンの感覚を知るものたちにとって

    究極のスノーサーフとなる可能性を秘めていると思う

    GENTEMSTICKの滑走感覚を理解する上で、やはり避けて通れないのは

    サーフィンに対する理解なのではないか、うまく乗れる乗れないとか

    板が短い長いとかの問題ではなくて、動力のない板で波の上をプレーニングする

    感覚を知ることはとても大切な経験だと思う。その共通する感覚を探し出すこと

    も一つの回答なのだろうと思うのです 了 MAGICFILEMAN

     

    雑感

    このところ色々と考えさせられることが多くなってきた

    今回のウイルス騒ぎも、僕が怪我をしているので

    基本的に家から出ない生活なので、実感が湧いて来ない

    人が動かず、物も動かずなのはわかるのだが、、、

    昨シーズンと同じパターンになりそうだと予想していた雪は

    まんまと同じパターンで続いている、ただ違うのは

    はしゃいでいた気分が今年は無い、と言うかはしゃげない

    自粛ムードが蔓延している上に外出が禁止されそうな雰囲気

    のなか山に向かうのも気がひけると言うことだ

    防御策をしっかりしたうえで

    うまく折り合いをつけて遊びに仕事に前向きに活動した方が

    良いと個人的には思っている、頑張って経済回しましょう!

    今日昭和の笑いのヒーロー志村師匠が亡くなられた

    僕たち昭和育ちにとっては忘れられない素晴らしい

    芸人さんだった、昭和の芸人さんらしく酒とタバコを

    こよなく愛した方だったらしい、それが仇となったとは思いたく無いが

    少しでも長く僕たちに楽しい時間を送り届けて欲しかった

    まさかコロナでと思っていました、、

    謹んでご冥福をお祈りいたします

    これがきっかけで、暗い世相になりそうでちょっと嫌な

    月曜日になっているが、志村師匠はそんな事絶対望んでいなかった

    と思うので、せめてマインドは前向きに明るく

    行きたい、僕たちはスノーボードもサーフィンも楽しいこと

    提供業なのだから自分たちが落ちてては始まらないのだが

    なんか得体の知れない統制のようなものが近づいているようで

    他人の目を気にして、行動していたり、嫌な感覚が広まっている

    そんな気がしています

    楽しい気分ワクワクする気持ち来シーズンはどうしよう

    どんな遊びをしようか?そう言う気持ちこそが免疫を強くするし

    生きる力を強くすると信じています

    今の自分はフィールドに戻れる時に故障前よりもパフォーマンスを

    あげて戻ることを目標に、最高に滑れている、乗れているイメージに集中しながら

    トレーニングの毎日です、チューンナップ再開は6月ごろの予定です

    お待たせしているお客様にはご迷惑おかけしております

    今しばらくご容赦いただき、良い状態で作業に復帰したいと

    思っています、チューンを休んでいる間に新しいアイデアが

    次々と湧いてきて早く板に触りたくて、試したくて

    待ちきれない気持ちです

    MAGICFILEMAN

     

     

     

     

     

     

     

     

    3月 24, 2020

    2月28日の出来事

    お久しぶりです

    うっかり足の骨を折ってしまい、今は無事に退院して日々リハビリに

    励んでおります、足以外はいたって元気ですので、ご心配なく

    ただシーズン最後に来てチューンをお待ちの方達の板が作れなかった

    ことが一番残念です、すみませんでした!

    ここに来て雪降ってますからね!

    去年のパターンになるかもしれません

    今シーズンはピンポイントで動かないと良い雪を滑れない状態でした

    1日良くても翌日は雨とか多かったです

    八甲田ツアーを1週間後に控えた、2月28日前日からの降雪の情報は

    間違いなく群馬だとパウダーサーチも告げていました

    前の晩に突然思い立って、夜の関越を走り沼田インター出口をくぐったのが

    3時ごろでしょうか、軽い雪が舞い良いコンディションが予想できます

    今シーズンは自分で言うのもなんですが、かなり調子よく滑れていて

    来週の八甲田はスプリットになるのが分かっていたので、どうしても

    単板に乗りたいと、滑りたいと言う気持ちだけが上ずっていた気がします

    細かく書いても大した話ではないので、結論から言いますと

    山の神様に今日はやめておけ、滑ってはだめだと、調子に乗った

    親父を懲らしめてくれたと言うことです、なんでもないところで

    転んで足をいわしました、ダサいですが本当の話です

    幸いにも左足だったので、運転はできました

    そこから早朝の関越を氷でアイシングした足をかばいながら

    まさか折れてはいないだろうと信じて、地元の病院にピットイン

    レントゲンを撮ってもらって、お医者様の診断は、、、、

    折れてますよ、、、あっけなく今シーズンが終わりました

    そこから手術だなんだと2週間ほど入院させていただき、長い冬休み

    をいただいて、溜まっていた読みたかった本をひたすら毎日ただただ

    読んだ2週間でした、退院して車から外を眺めていると

    さくらが散ってしまったように見えて焦りましたが、お店に帰ってから

    カミさんに聞いたらまだ咲いてないよと少しホッとしました

    たった2週間ですからね、そんなに早く春は来ないでしょ

    というわけで元気にお店に出ております

    しっかり山に叱られて、反省しつつも来シーズンにむけて滑る気持ちが

    さらに強くなっている自分に呆れている毎日です

    読書つながりと言うわけではないのですがGENTEM BOOKという

    黒い表紙の本が作られていました、病院のベットのうえであれこれ考える時間が

    ありすぎるぐらいあって、ふとGENTEMSTICKのことをもう一度ど

    振り返ってみたくなり、お店に帰って最初にこの本を手にとって

    はじからはじまで読み返してみました、生い立ちから哲学、

    テクノロジーから考え方、そして山に向かう精神まで

    よく書かれている本だと思いました

    ともすると道具ありきになりがちなスノーボードの世界ですが

    今一度最初からスノーサーフィンだったことの本質を理解してみるのは

    良いことだと思いました

    なぜGENTEMSTICKなのか?

    GENTEMSTICKでなければならないのか?

    GENTEMSTICKは何が違うのか?

    なぜこの板だけがサーフィンの感覚を与えるのか?

    なぜファイナルシェイプと呼ばれるチューンが必要なのか?

    お手元にお持ちの方はぜひもう一度じっくりと読み返していただきたい

    と強く思います

    きっと初めてワクワクしながらも半信半疑で

    GENTEMSTICKを手にとってそれが確信に変わって行った

    あの日々の感覚が蘇ってくることでしょう

    立山は例年よりも雪が多いとのこと、シーズンはまだまだ終わらないようです

    怪我に気をつけてシーズンラストを楽しんでください!

    MAGICFILEMAN

     

     

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